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トモコレwikiのなりすましが酷くてワロタwwwwwwwww 運動会の間に凄い執念www 逆恨みもいいとこだわwww って事でトモコレwikiからは消えるんで 塚、消える事は内密に -- (鐘音リョウ◆eEExtwXIDE) 2012-06-17 17 49 38
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―――夕方、岩崎邸。 みなみ「・・・・・・」 準備はできた。 先程、告白してきた彼の机に、明日昼休みに待っている旨を綴った手紙を入れてきた。 話す言葉も、ゆたかと二人で徹底的に固めた。 ・・・すべては、万端。 ・・・・・・でも。 みなみ「・・・先輩は・・・あの時、・・・どんな気持ち・・・だったのかな」 ・・・ふと、考えていた。 あの時。ゆたかが、先輩に告白しに行った時。 先輩は、どんな気持ちだったんだろうか。 嬉しい気持ち? 舞い上がる気持ち? どうだろう。 思いを向けてくれるのは、嬉しい。 自分を、好きになってくれた。 一目惚れ、って言ってたけれど、それでも。 ・・・でも、それに応えることは、できない。 私は、先輩が好きだから。 今、恋人同士だから、ってことだけではなく、ずっと・・・どんどん好きになってるから。 みなみ「・・・・・・先輩・・・・・・」 聞きたい。 先輩は。 いったい。 どんな。 気持ちで。 ―――トゥルルル・・・ 「(ピッ)・・・はい、もしもし、岩崎さん?」 みなみ「・・・先輩・・・」 良いのだろうか。 みなみ「・・・すみません・・・先輩・・・その・・・」 これは、裏切り? みなみ「・・・あの・・・ぇと・・・」 「・・・どうしたの?言い辛いこと?」 みなみ「・・・・・・」 信じていたクセに。先輩を、ゆたかを。 みなみ「・・・いえ・・・その・・・実は・・・」 「・・・・・・・・・」 アレは、二人にとってはとっくに終わったこと。今更、どんな。 みなみ「・・・すみません、やっぱりなんでもないんです。」 「・・・岩崎さん?」 ・・・やっぱり駄目。これは、先輩にも、ゆたかにも失礼。 みなみ「・・・ちょっと・・・声が聴きたくなっただけです。すみませんでした。」 「・・・・・・・・・」 ・・・終わろう。 明日、きっぱりと断って、それで終わり。 みなみ「・・・切りますね。先輩、おやすみなさい。」 「・・・・・・・・・・・・うん、またね・・・岩崎さん」 ―――プツッ みなみ「・・・ハァ・・・」 携帯を閉じる。溜息を、ひとつ。 自分が、情けなくてたまらない。 たったこれだけのことで、動揺して、悩んで。 知らないことも、知らない気持ちも、まだまだ多すぎる。 少しは、成長したはずだったのに。 やっぱり、私は子供だ。 みなみ「・・・ハァ・・・」 また、溜息。もう何度目か。 気がつけば、もうすぐ9時。 みなみ「・・・・・・ねよう。」 早く寝て、明日の心構えをしておこう。 みなみ「・・・その前に・・・お風呂・・・」 ピンポーン みなみ「・・・・・・お客?こんな時間に・・・」 何か急な用事だろうか。 まぁ母が応対するだろう。それより、早く風呂に・・・ 母「みなみーっ、お客様よー」 みなみ「・・・・・・・・・?私に?」 誰だろう。ゆたか・・・なわけはない。こんな時間に。 じゃあ、一体――― みなみ「・・・お客って、誰・・・・・・っ!!!」 一瞬、目を疑う。 幻? 違う。 では何故? わからない。 でも。 その人は確かに、今、私の目の前にいる。 私の・・・・・・一番大切な、人。 「やっ、岩崎さん。遊びに来たよ」 みなみ「・・・せっ、先輩!?」
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私は、叫んでいた。 泣き叫んでいた。 もう、言葉になんか、ならなかった。 みなみ「・・・ゆた・・・違っ・・・わたっ・・・」 ゆたか「み、みなみちゃ・・・っ・・・みなみちゃんっ」 私は、ゆたかを抱き締めて。ぎゅっと抱き締めて。 ゆたかも、最初は驚いたけど、でも、強く抱き締め返してくれた。 何分か、それとも、何時間か。 二人、ずっと抱き合って泣いていた。 しばらくして、落ち着いて。 最初に口を開いたのは、ゆたか。 ゆたか「みなみちゃん」 みなみ「・・・何?ゆたか」 ゆたか「ごめんね」 みなみ「・・・私こそ、ゴメン」 ゆたか「ううん、そうじゃないの」 みなみ「・・・?」 『ゴメン』に対して『そうじゃない』? 何だろう。何が言いたいのかな。 ゆたか「今、言ったこと。先輩を諦める、って」 みなみ「・・・」 もしかして。 ゆたか「・・・やっぱり、無理かも。」 みなみ「・・・」 ああ、やっぱり ゆたか「あっ、大丈夫!もう絶対、みなみちゃんを不安にさせるようなことはしないから。」 ゆたか「ただ、やっぱり、好きだから。今すぐ忘れるのは無理かも。」 ゆたか「・・・舌の根も乾かないうちに、こんな調子良いこと言って、ごめんなさい。」 みなみ「・・・ううん」 不思議な、気分。 みなみ「良いよ。ゆたか。」 ゆたか「みなみちゃん・・・」 こんなにも、優しい気持ち。 みなみ「逆の立場なら、きっと私もそうだから。」 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「それで、また、嫌な気持ちになるの」 ゆたか「・・・いいの?」 たぶん、止められない。 きっとまたゆたかに嫉妬する。 でも、きっと、これが。 人を、好きになると言うこと。 みなみ「そうしたら、またこうして話そう。」 みなみ「嫌な気持ち、嫌な自分、全部伝え合おう。」 みなみ「だから、大丈夫」 みなみ「だって」 みなみ「だって、」 みなみ「私たちは、友達だから。」 ゆたか「・・・み・・・な・・・み・・・ちゃん」 また、涙。 私も、ゆたかも。 今日1日で、どれくらい泣いたんだろう。 知らなかった。 こんなにも、自分が、自分たちが、弱い人間だったなんて。 でも、いい。 今度は、笑ってるから。 こんなにも、暖かい涙だから。 こんなにも、幸せだから。
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「・・・落ち着いた?」 みなみ「・・・ハイ」 あれから数分。ようやく呼吸も落ち着き、冷静に考えられるようになった。 それでも、さっきの醜い自分を思い起こすとまた苦しくなるが、これ以上迷惑はかけられない。 無理やり思考を外に追いやり、精神を安定させる。 ゆたか「みなみちゃん、大丈夫?いったいどうしたの?」 ゆたかが、まるで自分のことのように私を心配してくれる。 これではいつもの逆だと苦笑したところで、またしても自分の醜さに気付く。 いつもの逆。いつも。 いつも、私はゆたかを助けて『あげてた』。そんな傲慢。 ・・・違う。 みなみ「ゆたか。」 ゆたか「えっ?」 少し、詰め寄るような言い方で。 みなみ「・・・話が、あるの。ゆたかの家に、行っていい?」 ゆたか「え、え、あ、うん。いいけど・・・」 そう言ってゆたかは先輩を見る。 先輩は、いったい何事か、といったようなまなざしで私たちを見ている。 みなみ「先輩、すみませんが、ゆたかと二人で話がしたいんです。 失礼していいですか?」 「は、はい??・・・あ、あぁ、うん。わかった。じゃあ、俺は一人で先に帰るよ」 二人とも、流れについて来れないようだが、なんとか私の意図は理解してくれたらしい。 「えっと・・・先に帰るけど・・・岩崎さん、体は本当に大丈夫?」 みなみ「はい」 原因はわかっているのだから。何も心配はいらない。それを伝えることはできないけど。 ただ一言大丈夫だと伝えると、先輩は安心して荷物を抱えた。 「じゃあ、二人とも、また明日。小早川さん、もし岩崎さんに何かあったらすぐ連絡してね」 ゆたか「はい、わかりました。お疲れさまでしたー」 去り行く先輩の後ろ姿を、二人で見つめる。 横目で見たゆたかは、やっぱりどこか淋しそうで。 それを見た私は、また、胸が痛んで。 みなみ「ゆたか」 ゆたか「えっ、あ、うん。何?みなみちゃん」 二人、向き合う。ゆたかの眼は、もう普段通り。 私の錯覚なら良かった。光の加減とか、角度とか。 でも、その眼は。 先輩を見つめる時と、それ以外とでは、こんなにもちがうから。 だから私は、聞かなくてはならない。 みなみ「・・・ゆたか。」 ゆたか「・・・う、うん。」 何を言われるのか、困惑しているゆたか。 いや、もしかしたら、何を言われるか分かっていて、ただそれを恐れていたのかもしれない。 でも私は言わなくてはならない。 自分の醜さと向き合うために。 みなみ「ゆたか。先輩のこと・・・好き?」 ゆたか「!!!」 ゆたかと、そして、私自身と、闘わなくてはならないのだ。
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尖閣諸島買い取ってトモコレ島にしちゃオー -- (八戸市民) 2012-09-06 22 28 08 やめてください 消します -- (蛞蝓◆nkl;kytrdtyu) 2012-09-07 19 46 38
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トモダチコレクションでのブレスト。 かなりのほほんとしており、かなり似ているキャラもいたり全く似ていないキャラもいる。 ほとんどの仲間は上層に住んでおりほとんど外に出ない。 各キャラの説明は 英仏武将 TEAM傭兵 を参照。 出ている人。 ジャンヌ(おとめ) 黒太子(でんか) ジル ラ・イール アルテュール パーシー ハル ビーチャム
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ゆたか「先輩は、週末どうするんですか?」 「うーん、まだ決めてないんだよ。岩崎さんは用事があるって言うし」 用事。本当はそんなもの投げ出して先輩といたいけれども、母に頼まれたら仕様がない。 それに・・・『一緒にいたい』なんて・・・言えない。顔から火が出そう。 ゆたか「そうなんですかー。それじゃあ、ウチにきませんか? お姉ちゃんが、新しいゲームを買ったんです」 「それって、もしかして今話題の?」 ゆたか「はい!」 「うーん・・・」 ゆたか「・・・で・・・」 二人の会話に、私は入らない。 いや、入れない。私とは流れる時間がまるで違うから。 以前は、私を中心に並んで歩いていた。 会話も、私とゆたかの日常が主だったと思う。 いつだったか、お互いに用事ができて、三人ではなく二人組交互で帰ることが増えた時があって。 それが終わった頃には、この並びだった。 「・・・さん、岩崎さん?」 みなみ「・・・えっ!?」 気がつくと、私は立ち止まっていた。 先輩と、ゆたかが・・・怪訝そうな顔で私を見つめている。 ゆたか「みなみちゃん、どうしたの?気分でも悪いの?」 みなみ「・・・ううん、ちょっと、ボーっとしてただけ。大丈夫。」 ゆたか「そう?」 「岩崎さん、ごめんな。ほったらかしにしてたから怒っちゃった?」 みなみ「い、いえ、そんなことないです。二人の話聴いてるの、楽しいですから。」 少なくともそれは真実だ。 先輩と出会ってから、大抵は、私は二人の話を聴くだけの立場の人間だった。 本当は、先輩も、ゆたかと話している時の方が楽しいに違いない。 私には、楽しい話題なんて、何もないから。 ・・・そしてきっと、ゆたかも。 みなみ「・・・本当に大丈夫ですよ。行きましょう。」 そう言って先に立って歩き出す。 先輩たちも、急いで隣に駆け寄ってくる。 こんな訳のわからない行動をしても、ただ苦笑するだけで済ましてくれる二人に、安心する。 ちょっと前なら、「すましてて、コワい奴」なんて言われて、皆離れて行ったから。 こんな自分が嫌で、変わったはずだったのに。 「週末、残念だなぁ。岩崎さんも来れれば良かったのに」 みなみ「すみません・・・」 ゆたか「残念ー。 ・・・でも先輩、ホントは、みなみちゃんと二人きりがいいんじゃないですか?」 「はははっ、まーね」 みなみ「・・・っ!!」 ちくり、と胸が痛む。 今度は、先輩のセリフが恥ずかしいからじゃない。 見てしまったから。 知っているから。ゆたかの、想いを。 ゆたか「ぷう、やけちゃいますね。いーなー。」 「小早川さんだって、作ろうと思えば彼氏の1人や2人すぐさ。 クラスでモテたりしないの?」 ゆたか「そ、そんな、そんなの全然ないですよ///私こんなちびだしっ」 「そんなことないよ。スゴく優しいし、かわいいし。狙ってる奴多いと思うよー」 ゆたか「エ、エヘヘ///そうかな///」 「ねえ岩崎さんもそう思うよね?」 みなみ「・・・ハイ」 実際、どうなのかはわからない。 男子とはあまり話さないし、クラスの男子の話題に出るのはモデルや女優の、大人の女性だ。 泉先輩は「需要」と言うけれど、それもなんのことなのかはよくわからない。 ただ、女の私から見ても、ゆたかは可愛い、とは思う。 気も効くし、笑顔も多い。 私のようなつまらない女よりは、ずっと男性に受けは良いはずだ。 ・・・でも、先輩は―――― みなみ「―――――!!」 ビクン、とカラダが跳ね、硬直する。 「い、岩崎さん!?どうしたの?」 ゆたか「み、みなみちゃん?」 今、何を思った? 今、何を考えた? みなみ「あ・・・あ・・・」 「岩崎さん?」 ゆたか「みなみちゃん?」 動悸が激しい。 自分のカラダが、岩になったように言うことを聞かない。 みなみ「・・・あ・・・か・・・ふ・・・!」 「岩崎さん、岩崎さん!」 ゆたか「みなみちゃん!?みなみちゃん!」 視界がぼやける中、二人の声だけが、やけにクリアに聴こえる。 みなみ「だ・・・だい・・・じょうぶ・・・」 「大丈夫なもんか!ほら、そこのベンチで休もう。 小早川さん、ジュースか何か買ってきて!」 ゆたか「は、ハイ!」 先輩に引きずられるように、ベンチに腰掛ける。 「岩崎さん、大丈夫?呼吸はできてる?過呼吸とかじゃない?」 みなみ「・・・・・・」 答える余裕はないが、辛うじて首を縦に振る。 「今、小早川さんが何か冷たいモノを持ってくるから。今はゆっくり深呼吸して。」 そう言って、先輩は私の手を握りしめていてくれる。 それだけで、少し楽になれている自分が、今は逆にツラい。 あの時考えたことは、決して考えてはいけないこと。 考えたく、ないこと。 考える自分が、イヤになること。 醜い、自分。 ――――でも、先輩は・・・ 先輩は、私を選んでくれた。 『ゆたかなんかじゃなくて』、私を。
https://w.atwiki.jp/ryouohgakuen/pages/46.html
――場所は変わって、泉邸。 こなた「いらっしゃーいみなみちゃん。はいお茶。ゆーちゃんもね。」 ゆたか「・・・ありがとう、お姉ちゃん」 みなみ「・・・あの・・・泉先輩」 こなた「ん?どしたの」 みなみ「あの・・・ゆたかと話があるんです。二人だけにしてもらえますか?」 こなた「・・・シリアスな話?」 みなみ「はい。」 こなた「・・・わかった。おとーさんにも近寄らないように言っとくよ。」 みなみ「ありがとうございます。」 こなた「いーよいーよ。ほいじゃ、ごゆっくり~」 みなみ「・・・はい。」 パタン。 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 泉先輩が出て行ったその瞬間に、再び時が凍る。 家に来るまでも、お互い一言も喋ることはなかった。 私が、あの言葉を発したその時から。 ゆたかの眼は、私を見てはくれない。 みなみ「・・・ゆたか」 ゆっくりと、語りかける。 みなみ「もう一度、聞くよ。先輩のこと・・・好き?」 ゆたか「・・・・・・」 ゆたかは顔を上げない。じっと、何かを考えるように、目を伏せたまま。 みなみ「ゆたか。私は、怒ってるわけじゃない。お願い、答えて」 ゆたか「・・・なんで、そんなこと聞くの?」 ゆたかが、顔を上げる。先程以来、初めて私と顔を合わせてくれた。 それは、笑顔。 ・・・私が今まで一度も見たことのない、ゆたかの、つくりものの笑顔。 ゆたか「嫌いなわけないよ。お姉ちゃんの友達だし、尊敬できる先輩だし。 なんでいきなり、そんなこと聞くの?」 みなみ「・・・ゆたか」 ゆたか「優しいし、面白いし、・・・っ、それに・・・みなみちゃんの、恋人、だよ・・・? そんな人を、キライになるわけ、ない、よ。」 ゆたかは、笑顔を崩さない。 いや、もう、笑顔ではない。 石膏で固められた、仮面。偽りのペルソナ。 それが、悲しくて、哀しくて。 ・・・気がつけば、私はゆたかを抱き締めていた。 ゆたか「・・・っ!・・・みなみ、ちゃん」 みなみ「いいの、ゆたか。言っていいの。」 きつく、きつく抱き締めながら、言葉を探す。 ゆたか「・・・でも・・・でも・・・私、私はっ」 みなみ「『キライじゃない』じゃなくて、本当の気持ちを、教えて・・・?」 ゆたか「・・・っ!!!!」 そう、ゆたかはまだ一度も私の質問には答えてくれてはいない。 それはきっと、口に出してしまえば、止められないから。 友達に気軽に言える『好き』なんかじゃ、もう、なくなってしまったから。 みなみ「ゆたか・・・お願い、もういっかいだけ、聞くから、教えて?」 ゆたか「・・・ひっ・・・グスッ・・・うぇ・・・」 ポロポロと、涙を流すゆたか。 これが、最後になるはず。 そう、最後。 私が、いや、私も。 ・・・仮面を、かぶっていられる、最後。 多分、ゆたかを、ゆるせないから。 醜い自分が、出てくるから。 ののしるかも、しれない。傷つけるかも、しれない。 嫌われるかも、しれない。 でも、知ってしまったから。 何も知らない、『子供』では、いられなくなってしまったから。 だから、聞く。 全てを。 想いを。 願いを。 みなみ「ゆたか・・・先輩のこと、好き?」 そして。 答えは。 ゆたか「・・・・・・・・・好・・・き・・・。好き・・・先輩が、好き・・・好きっ!」
https://w.atwiki.jp/ryouohgakuen/pages/102.html
・・・私は今、とても困っている。 まさか。 そんな。 これは、 一体? ・・・私は、頭の中を駆け巡る頭痛とめまいとを振り払い、なんとか自分を保つ。 落ち着くために、深呼吸を一つ。 ・・・無理だった。落ち着ける訳がない。 心臓は高鳴り、冷や汗は止まらない。 今、自分の目の前で起こったこと。 どうしても、自分の中に受け入れることができない。 いつか、先輩のことでゆたかと話し合った時の。 ・・・あの時と同じくらい、いや、ある意味、あれ以上の動揺と、混乱。 なんで、こんなことに? どうしたら良い? いや、どう・・・ *「・・・答えて、くれるかな」 みなみ「・・・っっ!!!」 声が響く。 私は、喉から心臓が飛び出しそうになるのをかろうじてこらえて、相手を見返した。 *「・・・あぁよかった。無視されたのかと思った。」 みなみ「・・・い、いえ、まさか・・・」 その相手は、目線を外すことなく、私を真っ直ぐ見つめてくる。 ・・・私は、そんな相手に、どう接したら良いか分からずに、視線を泳がせた。 *「そんな、他人行儀なしゃべり方しなくていいのに。同い年なんだから、タメ口でいいよ」 みなみ「ぇ・・・ぁ・・・ぃぇ・・・」 *「でさ、そろそろ、答えてくれる?」 みなみ「・・・う・・・ぇ・・・その・・・」 *「・・・・・・」 言葉が続かない。 ・・・どうすれば良いのかは、実際はちゃんと分かっている。 答えは一つしかない。 いますぐ答えればいい。それで全て終わり。 でも、言葉が出てこない。 それくらい、今の私は混乱している。 *「・・・・・・ふぅ」 相手が、溜息を一つ。 ・・・溜息をつきたいのは私の方だ。 *「・・・まぁいいや、とりあえず、考えておいてくれるかな?」 みなみ「・・・い、いえ・・・あの・・・ですから・・・」 *「だからタメ口でいいって。岩崎さん」 苦笑。 私は笑えない。 *「もう一度言うよ。答えはまた今度でいいから」 みなみ「・・・っ、あのっ・・・待っ・・・!!」 *「・・・すぅ・・・」 待って。 やめて。 言わないで。 だから私には――― *「岩崎みなみさん。 ―――あなたが好きです。付き合ってください。」 ・・・そんな、ある日の出来事。
https://w.atwiki.jp/ryouohgakuen/pages/47.html
―――最初は、ただの、普通の、優しいセンパイだった。 でも、いつのまにか。 その、声が。 その、笑顔が。 その、手のひらが。 その、背中が。 その、ぜんぶが。 私の中に住み着いて、離れなくなって。 ・・・でも、そのことに、私自身が、気付いた時には。 その人の隣には、 もう、私の一番大切な友達が、いて。 だから、諦めたの。 諦められると、思ってた。 みなみちゃんとなら、許せる、って。 みなみちゃんを好きになったなら、しょうがないや、って。 そうして、胸の中にしまいこんで。 いつか、二人を素直に祝福できるようになる、って。 そんな、胸の痛みと戦い続けている間に、ふと、気づいてしまった。 ・・・醜い、自分。 許せる? しょうがない? 素直に祝福? なんて、汚い自分。何様のつもりだろう。 やっぱり、こんな自分を、先輩が好きになってくれるわけが、ない。 ・・・みなみちゃんに、勝てるわけがない。 こんな私、消えてなくなっちゃえばいいんだ。 ・・・でも、そんな私にも、先輩は笑いかけてくれて。 やっぱり、想いを捨てることはできなくて。 だから、私はここにいる。 先輩の隣に。 想いを伝えるつもりはないけど。 ただ、横にいるだけだから。 だから。 いいよね?みなみちゃん―――